【オンライン講座】第9回「学生必見!水中考古学のお勧め図書12選!」(林原利明)
- 海洋文化遺産プロジェクト事務局

- 1 時間前
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このオンライン講座は神戸大学・海洋文化遺産プロジェクトに所属する先生、さらには有識者をゲストに迎え水中考古学、遺跡、歴史、法律や海洋文化遺産に関連するトレンドまで幅広いジャンルを共に学んでいきます。第9回目となる今回は、東京海洋大学 兼任講師(水中考古学)、林原利明先生による「学生必見!水中考古学のお勧め図書12選!」です。
これから「水中考古学」を学びたいと思っている方、とくに中学生・高校生、そして大学で「考古学」を勉強しており、「水中考古学」を研究課題としたいと考えている学生の方に、参考となる本のうち、現在入手可能なもの(購入できるもの,あるいは図書館等に所蔵されているもの)を12冊厳選して紹介します。ぜひ、読んでみてください。
紹介した本を通して、「多く方に「水中考古学」正しく知って、学んでもらえれば嬉しく思います。紹介した本の多くは、近年とくに2010年代以降に刊行されたものです。このことは、これまで社会や学会の関心が低かった「水中考古学」の関心度が上昇した結果ともいえるかもしれません。私が「水中考古学」の世界に足を踏み入れたときには、参考にできる本は数えるほどしかありませんでしたから。そして、その多くは若手の研究者により書かれており、このことは特筆すべきことです。今後のことを考えると嬉しいことです。
紹介する12冊以外にも多くの参考となる本はあります。これらの本を手掛かりに、自身に合う本も探してみてください。
◉今回ご紹介した図書一覧
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・Encyclopedia of Underwater and Maritime Archaeology (英文)
James P. Delgado British Museum Press (1997/10)(大英博物館)
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・水中考古学
ジョージ・F・バス/水口志計夫訳 学生社(1974/12)
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・水中考古学の冒険 エーゲ海にアンフォラを引上げて
ピーター スロックモートン/水口 志計夫 訳 筑摩叢書(1988/7)
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・水中考古学入門
小江 慶雄 NHKブックス(1982/8)
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・通論考古学
濱田 耕作 雄山閣(1996/06)岩波文庫(2016/12)他
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・はじめての考古学
菊池 徹夫 朝日学生新聞社 (2019/4)
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・海洋考古学入門:方法と実践
木村 淳 小野 林太郎 丸山 真史 東海大学(2018/5)
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・沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う
山舩 晃太郎 新潮社(2021/7)
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・水中考古学 地球最後のフロンティア
佐々木ランディ エクスナレッジ(2022/3)
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・水中遺跡ハンドブック
文化庁文化財第二課(2022/3)
文化庁公式サイトよりダウンロード可能
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・図説 世界の水中遺跡 水底に眠る「時の証人」を求めて
木村 淳 小野 林太郎 グラフィック社(2022/2)
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・沖縄の水中文化遺産―青い海に沈んだ歴史のカケラ
南西諸島水中文化遺産研究会 ボーダーインク(2014/11)
<オフィシャルホームページ>
神戸大学・海洋文化遺産プロジェクト
<過去の動画>
<講師略歴>
林原利明 (HAYASHIBARA Toshiaki)
株式会社玉川文化財研究所 主任研究員
東京海洋大学 兼任講師(水中考古学)
1960年東京生まれ
東洋大学大学院文学研究科日本史学専攻修了
日本考古学協会員 専門は日本考古学
1991年の鷹島海底遺跡(長崎県松浦市)の調査参加を契機に日本各地の水中文化遺産調査に携わる。その過程で、日本の水中文化遺産を取り巻く環境に疑問を持ち、その周知・保護・保全・活用を考えるようになる。現在は水中災害遺跡の調査・研究を通して将来の防災・減災につなげる試みを模索している。

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