外からの来襲に備えた軍事施設の研究─それらの遺構を探る 調査成果 そのⅣ
更新日:8月21日
海外からの脅威 第4波 欧米ロからの圧力に対する防衛 明治編
3.資料提示 友ヶ島砲台群
友ヶ島は仮想ながらアニメ「サマータイムレンダ」の舞台として描かれ、砲台群に関連するレンガ建物群が物語の進行の中で登場する。そのため、一部のファンからは聖地として訪れる人たちもいる。
紀淡海峡を防衛する上で最重要と考えられ設置された、和歌山側の深山砲台、加太砲台、淡路島側の生石山砲台、成山砲台、由良砲台、そしてその中間にある友ヶ島砲台で防衛の要とされた。
今回は和歌山市の調査成果から友ヶ島砲台群について記載する。


虎島防塁
虎島堡塁は「沖ノ島」の北東部に接する「虎島」の頂部に位置する。
本砲台は2門1組のカノン砲の砲座が南北に2座並び、砲座間および左翼砲座左側に横墻が設けられている。(角田 2009)

友ヶ島第1砲台
沖ノ島の西端に位置しその標高は50mである。27cmカノン砲4門あった。
本砲台は由良地区の砲台群を正面に望み、4門の各砲座は直線上南北に並んでいる。
(角田誠 2009)


友ヶ島第2砲台
第2砲台は右翼、北方170mの海岸部に位置する。27cmカノン砲4門で、それぞれ独立して南北に並んだものであった。
この砲台はいわゆる海岸砲台であることから艦船とほぼ同レベルで交戦できる構造になっている。(角田誠 2009)


友ヶ島第3砲台
第3砲台は28cm榴弾砲8門で2問1組の砲座が4座、胸墻上に穴を掘ったような状態で南北から北西に並べている。

友ヶ島第3砲台平面図 和歌山市文化振興課 2024「明治時代の友ヶ島砲台」『和歌山市埋蔵文化財発掘調査情報』2024

友ヶ島第4砲台
第4砲台は第3砲台の北東900mにある。28cm榴弾砲6門、2問1組の砲座が3座備えられている。

友ヶ島第5砲台
第5砲台は明治38年竣工しており、友ヶ島地区で最も遅く築造された。2問1組のコンクリート製の砲座が3座並び、各砲座間および左翼砲座の左翼には横墻が設けられていた。
(角田 2009)






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