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【兵庫チーム】"番外編"たつの市立室津海駅館に行ってみた(後編)

こんにちは!のれんにゆきです^^


たつの市立室津海駅館の特別展「海からの伝言~室津の海揚がり陶磁器~」をどっちゃんと行ってきました!

先日の記事↓の続き(後編)です。


室津の大浦海岸に陶磁器の破片が落ちていたことは昔から知られていたそうで、その中には貴重なものも多く含まれているそうです。

こちらの展示の海揚がり陶磁器のほとんどは大浦海岸で採集されたもので、数年間に及ぶ大手前大学史学研究所による調査結果とともに見ることが出来ます。


海揚がり陶磁器とは、海底から引き揚げられたり、海岸に漂着した陶磁器、陶片のことです。


展示ではたくさんの海揚がり陶磁器を見ることができます!

11世紀後期から20世紀までの国内外の海揚がり陶磁器

こちらの写真以外にもたくさん展示されているのですが、なんと11世紀後期から20世紀までの国内外の陶磁器が含まれているそうです!


長い間海の底に眠っていたのかとても綺麗な状態で、とてもそんな昔の陶磁器だとは思えないくらいです!


こちらの展示を見る前の私がもし偶然海岸でこのような陶片を発見しても、「ん?なぜこんなところにお皿の破片が…?災害か何かで近くの古い料亭や家から流れ着いたのかな…?」くらいにしか思わないかもしれなかったです…。


そのほかにも歪みやヒビがあるもの、焼成不良などの不良品の陶磁器も見つかっていました。これらは不良品として海に投棄されたと考えられておりますが、ちょっと人間味を感じました。

ソワエ岩礁水中調査の写真

こちらは室津沖「ソワエ岩礁」の水中調査の様子です。

左下の写真を見て分かるように干潮時には水面ギリギリまで岩が出てくるようで、こちらの場所では船の難破が多かったそうです。


室津海駅館を出た後は、どっちゃんに展示で学んだ陶器がよく漂着する海岸が見える場所や、御番所跡公園に連れて行ってもらいました!

色々案内してもらえてとても楽しかったです!どっちゃんありがとうございます!

室津の美しい海

御番所跡公園では、大阪城築城の際に大名が石垣用に運んでいて海中に落としてしまったとされる残念石(残石)や、もやい石(入港した時に北前船が流れていかないように繋いでおく石)を見ることが出来ました。


大阪城の石は本当に巨大で驚きました。こんな大きな石を船で運んでいたとは…本当に凄いです。

もやい石は埋まっていた部分も含めて全体を見ることが出来ます。


石が大きすぎて私の撮影技術ではうまく撮影できなかったため、下記のたつの市観光協会公式サイトからぜひご覧くださいませ。(もしくは実際に行ってみてください!室津良いところなのでぜひ!)


感想

室津は歴史のある場所で北前船関連の文化財が日本遺産に認定されており、当時の町並みも素敵でした。

そして海がとても綺麗。昔の人もこの綺麗な海を見ていたのかなと思いを馳せておりました。

道中には瀬戸内海が見渡せる道の駅「みつ」もあり、ドライブにもおすすめの場所なのでまたゆっくり行ってみたいです^^

あと下記は本当に余談で、良いとか悪いとかを言いたい訳でなく単純に思ったことです。

今回の海揚がり陶磁器を見たときにどこかで最近見たことがあるような気がしていました。ずっとどこだったかなと考えていたのですが、それは以前休日に行った手作りアクセサリーのマルシェ(市場)でした。そこで陶器のかけらを使ったアクセサリーが販売されているのを見かけて、その時は単純にかわいいなと思ったのですが、今回の展示を見て色合いが似ているものがあったので、あれってもしかして海揚がり陶磁器のかけらも含まれていたのではないかな?と思いました。だから何か言いたいという訳はないのですが、改めてこのプロジェクトを通してたくさんの人に水中考古学に興味を持ってもらえるといいなと思いました!

以上、のれんにゆきでした!

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