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【広島チーム】春はお別れの季節です…

更新日:5月5日


(広島城にて/桜はまだ七分咲き)


第6回 オンライン議事録


【日 時】

 2025年3月26日(水)21:00〜22:30(Teamsによるオンライン開催)


【出席者】

 木村先生

(敬称略)やまだ56、かんとー、煎茶 (福島さんが出席をこころみるもTeamsに入れず…)

【議 事】

前回以降にメンバーが調査したことの報告・共有


やまだ56からのレポート (内容は添付ファイルのとおり)

…メンバーより… 清盛が人柱の代わりに一字一石の経石を海底に沈めて難工事が完成したって伝承されているけど、そういった石の存在を過去に探索しているのかとか調べてみてもよいのでは?

…木村先生より…

清盛塚が県の文化財であれば指定に至った根拠となる文書などを文化財を管理する行政機関で保有しているはずなので、そちらに問い合わせてみれば真偽について角度の高い情報を得ることもできる。

河内千軒跡についてはおそらく埋蔵文化財包蔵地になっていないのではないかと。自治体に問い合わせてみれば、行政として遺跡が存在する可能性があるとしているのかどうか確認できる。

音戸・倉橋島界隈はいくつか面白そうな題材があるところなので、来月あたり現地調査なども具体的に考えてみては?


煎茶さんからのレポート

  1. 第二陸軍病院の跡地(広島市中区基町)での発掘物に関する情報

    土地利用のための発掘調査で昔の水道が発見された。煉瓦造りの水道の上に鉄筋コンクリートの水道があるという珍しい構造で江戸時代の水路が活用されている。 広島は戦前以前に遡るのが難しい土地柄で、特に江戸時代より前がどういう状態だったのかよく分かっていないということを聞いていたので、深堀りできるところがあるのかもと感じた。

  2. 宮島関連

    1. 戦前に平和を願う慰霊碑のようなものがあり軍の反発があり撤去されたらしい。厳島神社の文書に載っている可能性があるが、明治時代あたりだと非公開扱いになっている可能性が高い。

    2. 中世の宮島は信仰の土地であると同時に交易活動拠点という側面も持っている珍しい土地で、五重塔がある塔の岡を境に西町が宗教施設地域・東町が港につがる交易商業地域だった。東町は埋め立てで大きく地形が変わっている。

…木村先生より…

瀬戸内海は沿岸部が埋め立てや護岸など地形が大きく変わっていて遺物調査などが難しい特性がある。特に古い時代を対象にする場合は後世の影響がどこまであるのかということから入り、慎重な態度でのぞむ方がよい。広島という土地はそういう側面を強く持っているが、だからこそ時代性の高いものを見つける面白さもあるのかもしれない。


かんとーさんからのレポート

(内容は添付ファイルのとおり)

…メンバーより…

  • 雁木は広島に残る数少ない江戸時代の痕跡。それが残っているエリアで高潮対策の工事計画が持ち上がっているということを恥ずかしながら今回のレポートで知った。開発と保存のバランスについてなど調査のテーマとして大変興味深い。

  • 調査活動ってこういうことなんだって痛感したというのが率直な気持ち。以前に話題にした本川饅頭とつながっていたのもうれしかった。本川界隈に以前に住んでいたこともあり関心がわく。

  • 石の組み方などで時代が分かるなどといった話も聞いたことがある。被爆の痕跡などが残っている箇所もあるかも。市として川辺を人が集まるスポットにしていこうという動きもあり、対象として興味がある。

  • 被爆遺物は40年前あたりは夏の小学生~高校生の自由研究のテーマとしてとりあげられたり、そういう活動が地元のテレビ局でよく取り上げられていたので身近な話として記憶していたが、そういえば最近はそういった報道などを見かけなくなった気がする。

…木村先生より…

  • 川が港であったといった事実がすべてこの場所に集約されていて、それもメートル単位の範囲内でこれだけのものが残っているというのは他の土地にはあまりない特徴的なものだと思われる。

  • くわえて原爆の遺物がいまだにまとまってこれだけおそらく当時あった場所近くのまま残っているということも県外ではほとんど知られていないのではないか。残されたままになっているというのは、その場所が「川」(水中)であったからこそとも考えられる。この地上ではほとんど見えなくなった原爆の痕跡がこの川底にはまだ当時の状態で残されている、そういう場所だということ。

  • 高潮対策工事の検討委員会で今回調べてもらった事物の一つ一つの重要性が真摯に議論されることを願う。ただ法の網がかけれれていない場所であれば、なかなか守られるものでないということも事実。水中であれば担当者が把握しきれない部分も大きい。議論の推移をチームで追っていってもいいかもしれない。


諸事情により今回で最後となるかんとーさんより

何もしないままで終わってしまったり、全員がなかなか揃わないまま半年ぐらい経ってしまって、どうなるかと思ったりしたんですけども、全員が集まれなくてもいろんな対話をすると先に進むとか開けていくんだなと思ったり、そういうことを感じていろいろ勉強になりましたし、広島のこともあんまり知らなかったんですけど、本当に広島の人が当り前のように思ってることに少し近づけてきてるような気がして、今後も水中遺跡とか海洋文化遺産の興味はあるのでいろいろ目を向けていきたいですし、皆さんが今後調べてどんな成果を出されるのかを期待して見守りたい、見守りたいっていうのもおこがましいんですけど期待しております。何もできずに途中でリタイアして申し訳ありません。ありがとうございました。感謝です。


…木村先生より…(全体を通じて)

  • これからの進め方だが、次回の会議をまたずLINEで各自の動き方・調べたことの共有やアイディア出しなど随時やっていくのが効果的かと思う。

  • TEAMSに入れないメンバーがいることに備えて、次回からはバックアップ用にZOOMも用意しておいたらよい。


議事録は以上です。

かんとーさん、寂しいです。

知見に優れたかんとーさんの退会は広島チームにとって大きな痛手でもあります。

ですが、春は始動の季節でもあり、新たな気持ちで取り組んでいこうと思います。


(文責:やまだ56)






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