第2回オンライン会議議事録補足:個人報告
広島在住2年目のかんとーです。
広島県にきて感じたこと2つ。
1つ目は、瀬戸内海の多島美の景観が最高に美しい‼︎ということ。
2つ目は、原爆遺跡や鎮守府遺産のほかに、相当数の戦争遺跡が風化しつつも残っているということ。
1895年から陸軍の検疫所が置かれた似島には、1917年に俘虜収容所が併設されました。ドイツ人捕虜の菓子職人カール・ユーハイムが収容され、1919年に広島県物産陳列館(現在の原爆ドーム)で開催された「似島独逸俘虜技術工芸品展覧会」で、日本で初めてバウムクーヘンを紹介したことでも知られています。
そして1945年8月6日の原爆投下直後は、検疫所が臨時野戦病院となり負傷者が船で続々と運びこまれました。
似島のほか、太平洋戦争下で毒ガス製造を担った大久野島や県内各所で、往時を偲ばせる数多くの戦争遺跡が今もかろうじてその姿を残しています。
前置きが長くなりましたが、第2回オンライン会議議事録の補足として、個人テーマ「近現代の戦争と災害を問い直す水中遺産群(広島県)」の資料を掲載します。
キーワードは、原爆、枕崎台風、特攻兵器、統治、徴用、呉空襲
先の大戦と現在~未来へのつながりを多方向から考えるきっかけとなる4つの水中遺跡のストーリーでまとめてみました。
ユネスコの水中文化遺産の定義から外れた年代も含まれていますが…
海洋文化遺産の裾野を近現代にも広げていくと、現在の国際情勢や自然災害と重ね合わせて人の命に思いを巡らせることができる遺産になるのでは、と個人的には思います。
ただ、近世以前とちがって記述資料にたどり着きやすいので、手探りでお宝を探し当てるロマンは少ないかもしれませんね。
(かんとー)
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