しんかいさんはご家族と、スピカさんはソロ旅で11月4日、それぞれ九州国立博物館へ行きました。九博では企画展『モンゴル襲来の痕跡を探る』が始まったばかりで、しんかい&スピカのお目当てはシンポジウム「モンゴル襲来と海の路~元の軍船の航路を探る」=①高津孝②伊藤幸司③宮武直人の3名の登壇者による公開討論でした。
3名はそれぞれ紙の資料/海底遺物の石の分析/潜水調査という異なるアプローチ。
「ある島の北部2ヶ所の岩礁近くの瀬から遺物が多く見られるため、そこが航路ではないか?」「今現在、遺物が見つかっているという事実だけで航路を特定とするのは違う」などと議論が交わされ、さらに他の複数の地域で海底遺物の調査が可能になったら元軍船や平時の交易船の到達地点が特定できる可能性が示唆されました。調査研究の積み重ねで少しずつ正確になってきた元軍の航路を1本の線として“可視化”することができたらステキです☆
水際や海底の遺物は元の軍船だけではなく、交易船の往来の“証拠”でもあります。たくさんの陶磁器片が出るのは、航海して到着後、売り物にならないものを廃棄した可能性もあるのだとか。
特別展示では巨大な碇の復元模型、フジツボ付きの「てつはう」などがあり、写真撮影可能でした。元寇関連のものは思ったより少なかったです。
元寇から750年にあたる今年の研究成果。大分チームは同じく400年以上の時を超えて南蛮貿易の痕跡を探ることはできるのか。私たちの学びの旅は始まったばかりです
追記:九博には盲導犬専用トイレがありました!
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